一日一言:誰も気づいてくれない傷

「俺が迷子になったとき、親は俺がいないことにも気づきませんでしたよ」

帰宅部!2巻 P166 ずっと昔、菊乃輔が迷子になったあかねを探したことを受けて遠流がさらっといった言葉。



 軽い感じだけど重っ(笑)「知らないお姉さんが助けてくれなかったら、今ここにいなかったかも」とは何度も三途の川のお花畑を見てきた経験のなせるワザでしょーか。遠流は家庭環境は恵まれていなかったようですが、さばけたようでいて実は深い傷になってるのじゃないかな? 明るくいってるけど尋常な言葉じゃない。それだけ心の傷は深いよな気がします。

 彼は不幸と二人三脚してるよーな人生を歩んでますが、物損だけではなく他にもいろんなものを失ってきた、あるいは得ることができなかったのではないでしょーか。陸上のことや母親との関係とかが出てくるときふっと影がさしますネ。遠流は影のあるオトコのコだった!(微妙に違)

 偶発事故で帰宅部に入ってしまったおかげで自分が孤独であることを忘れかけるほどに。今は無自覚だけど仲間を守るという気概が今後は発揮されるのではない今後は発揮されるのではないかと。「帰宅部!」は絆の物語だと思うのデス。

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