「めくる」アクション

フリップブックhttp://www.ebooksystems.co.jp/
情報元:フジサンケイビジネスアイ「パソコン画面めくって見る」
動く絵本ともいえるキネティックノベルに「めくる」というアクションを加えたものです。ページの厚みやめくった分量も表現でき、もちろん動画も使えます。あくまでも一技術であるため、お金を稼ぐビジネスモデルの構築は導入主体任せなのが現状。現在はカタログやオンラインで自分好みの絵本を作ったり(http://jvsc.jst.go.jp/find/anime/tukuru/flip/index.html)という利用方法が多い。書籍の場合はサンプル(http://flipbook.sbpnet.jp/collect/mag_doyou_11_a.html)ビューワーとしての利用で、ウェブ上での課金という段階にはまだ至っていません。
 至らない理由はまぁ色々とあるわけですが、ビューワーをインストールしなければならないんだけどこれがどこもアナウンス不足です。ダウンロードを先に促すのではなくていきなり「見るボタン」があって、インストールされていなければ勝手にダウンロードしようとする。セキュリティソフトがやんやん五月蠅いったら。普通の人だったらセキュリティソフトのアラートが出ただけで慌ててウインドウ閉じます。データのロードに時間がかかるのもちょっとしんどい。もう少し軽量化する技術開発を希望。
 使用感は思っていた以上に快適! 「めくる」というアクションはビジュアルとして読書の必須要件か、ってかなり疑問だったんだけどいい雰囲気だしてます。ただこれがノベルなど長文になるとうざーく感じられるかもね。「めくる」というアクションが加わると「本を読んでる」という雰囲気が出ます。あくまでも雰囲気だけど。インタビューにも書いていますが「めくる」行為は「読む側の主導権」なのね。クリックだとそれが当たり前すぎて稀薄になるのかもしんない。改竄防止機能もあるのでその意味でも出版物に適していると思われます。
 ただ、本って寝転がって読むとか正座して読む(読まないって)とかいろんなスタイルができること、つまりポータブル性も大きな特徴であると思うのです。そこと切り離して「めくる」という行為がどこまで必須条件とされるのか。ただの演出ではないのか・・・演出にしてもその効果が充分であれば利用価値はある。実際にノベル形式がないので判断できませんねぃ。ただ、ウェブ上でのパブリッシング、というのとリンケージして使い道はあると思ったね。ポータブルと分かれて、インターネット上のコンテンツビューワーとしての位置づけが妥当なんじゃないでしょうか。書籍の代替物になりうるかとゆーとちょっとムズカシイ。
 あとはコンテンツですかね。パブリシティでは、ラルクのハイドのソロサイトで採用されているらしいけど会員のほうかな、確認できませんでした。雑誌の立ち読みも知らない雑誌だったので、ここはひとつスーパーダッシュ文庫ちゃん夢の雑誌をこれでやっつければどうかな・・・と。イラストもきれいに見えるしね。どうよ?