河童忌

 はい、ライトノベルから離れますヨ。本日7月24日は芥川龍之介の命日です。俳号にちなんで我鬼忌ともいうとか。芥川はアイの愛でる作家のお一人。ライトノベルの主な読者層である十代から二十代前半の人たちは教科書のイメージが強いんじゃないかしら。どつぺるげんがーを見かけたり色々と不安定だった人で「来に対するぼんやりとした不安」という遺書の一部があまりにも有名。だけどその作品は今の時代やモノにくらべるとよほど健全で、グッドトリッパーだったような気がします。
 芥川じゃなくてもチェホフでもニーチェ先生ヘーゲル先生(文学じゃねえ)、マーク・トウェーンでもよいので夏の一冊、もう滅びつつある「文学」を読んでみませんか。低い家の街並みだとその低さがわからない。その中に一つ高層ビルが立つと街の背の低さもビルの高さもよくわかります。文学一冊読んだからって人生変わるもんじゃいし明日が輝くことが約束されてるわけじゃないけど、じっくりゆっくり苦労しながら読むことも大事です〜。ライトノベルは読みやすいしお手軽だけど、そこから受ける感動を薄くしないためにも感受性は鍛えてあげないとネ。麻痺するよ、ホント。