一日一言:知ってほしい

「だからたとえ一人だけでも知ってほしいの。私に何が起こったか、どうして私がまだこの世にいるのか」

鬼刻 P205 優貴の中の真朝が志郎に、自分が殺されたときのことを語る。真朝に入れ替わったとき目が灰色なのはこの記憶のせいだという。辛い話をさせてしまい志郎は謝るが、真朝は逆に知ってほしいという…



 いつ消えるかわからないし、自分だってまだ怖いと語る真朝は強い子だなあ、と思う。このあと志郎の胸によりそうんだけど、多分この話の中でピカイチの切ないシーン。真朝はやっと話を聞いてくれる人を見つけたんだよね。でも自分は優貴の体に宿ってるだけ。これが切なくなくてなんという!

 いいですか、自分が死んだことを語るというのはデスネ、生きていたことを語るのと一緒なのです。真朝は自分が生きてたことを知ってほしいわけです。だから切ないのね。優貴がちゃんとそゆのを受け止めてあげないとダメだよ〜。

 アイ的にはもうちょっと志郎が真朝に対する感情がね、同情以外に何かそういった強さに感銘を受けてほしかったナ。生きてる優貴と死んで意識だけの真朝って差が感じられてさびしくなっちゃう。ってオトコノコに対して文句ばっかいってるよ(笑)

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