スゴイもの発掘

 1998年6月号のザ・スニーカーにホントに載ってたよ、狩野鏡サン!疑ってたわけじゃないんだけど!なんだろこのドキドキ感は(笑)ホントはこゆのストーカーちっくで好きじゃないんだけど読みたかったもんだから古本屋で入手しました〜ゴメンナサイ。
 「含蝉の呪」(がんせんのまじ)という短編ですが、確かに「ナッツ・クラッカー」にも継承されてます、この淡々としたタッチ。やっぱり癖っていうか本性(?)なんだろーなぁ。不思議な不消化感、けっして不快じゃなくて最後の最後でひっかかりが残る話でした。短編上手いヨこの人。でもライトノベルじゃないの、すでにこの時点で(笑)
補足:含蝉=中国の高貴な人間が埋葬されるときに使われた呪具。
【あらすじ】
 香港へ一人旅をしている僕は骨董品屋で含蝉(がんせん)という呪いの道具を見せられる。死体を生前のままに保つことのできる道具だと店の老婆はいった。その後、見知らぬ老人に死ぬから日本へ帰れと忠告される。直後にキェンという少年にいきなり襲われ老人の予言は的中。少女メイに助けられる。メイの祖父である老人に引き合わされた僕は、キェンと僕がお互いに見ている夢同士という不思議な話をする。そこへキェンがやってきて鉢合わせ。メイとキェンは幼なじみで恋人のような関係だった。キェンは病に冒されており余命いくばもないという。トラブルを乗り越え、キェンと僕は向き合い、お互いに不思議な感情を抱く。キェンは僕を殺さずに去っていった。その夜、メイからキェンが死んだという連絡が入る。僕はキェンのために含蝉を買い、二つあるうちの一つをメイに渡した。残りの一つは僕が死んだときのために取っておいて…
 規定枚数のおかげでぎゅっと濃縮されてるけど、これの長い話が読みたいーっ!絵付きで見たい。ナッツのイラストの南野彼方サンの絵がぴったりだと思う〜ライトノベルで男がうまく描ける人って実は少ないんじゃないかと疑ってる今日このごろ。女の子萌え〜もいいけどさ〜女の子が読んでも萌え〜ってなるよな表紙にしてよね。